DOUBLE=PAR GOLF
初心者向け

はじめてのリシャフト

「シャフトを変えると何が変わるのか」「どう選べばいいのか」——リシャフト未経験者が最初に抱く疑問に、順を追って答えていく。難しくない。一度分かれば、クラブ選びの景色が変わる。

そもそも、リシャフトとは

リシャフトとは、クラブのシャフト(棒の部分)を交換すること。ヘッドとグリップはそのまま、シャフトだけを新しいものに替える。ゴルフクラブは「ヘッド+シャフト+グリップ」の3パーツで構成されており、このうちシャフトは弾道・方向性・スイングの感触に最も大きく影響する部品だ。言い換えれば、同じヘッドでもシャフトが変われば、まったく別のクラブになる。

プロゴルファーがシャフト選びに時間とコストをかけるのは、そのことを熟知しているからだ。アマチュアにとっても、スイングを変えるより先にシャフトを見直した方が劇的に改善するケースは多い。「ヘッドを変える前にシャフトを変えろ」——ゴルフ業界の共通認識は、そこにある。

こんな症状があれば、リシャフトを考えよう

  • 以前より飛距離が明らかに落ちてきた

    スイングよりシャフトが原因のことが多い

  • ショットの方向が安定しない・曲がりが大きくなった

    フレックスや重量が合っていないサイン

  • シャフトが折れた、またはヒビが入った

    もちろん交換必須。スペック見直しの機会でもある

  • スイングフォームを大きく改善した

    スイングが変われば最適なシャフトも変わる

  • ヘッドスピードが上がり、今のシャフトが軽く感じる

    上達の証。シャフトが追いついていないだけ

シャフトを決める4つの要素

シャフトのスペックは「重量・フレックス・調子・トルク」の4要素で構成される。この4つを理解すれば、シャフト選びの8割は終わる。

1

重量

Weight

シャフトの総重量(グラム)。軽いほど振り切りやすく、ヘッドスピードが出やすい。一方、軽すぎると方向性が乱れる原因にもなる。男性アマチュアは50〜70g台が主流。スイングで「振り切れている」感覚があれば、そこから少し重くするとコントロール性が上がることが多い。

「振り切れるか」を基準に選ぶ。振り切れていれば、もう少し重くして安定を取る

男性:50〜75g / 女性:40〜55g

2

硬さ(フレックス)

Flex

シャフトのしなり具合。R(レギュラー)・SR・S・X の順に硬くなる。硬すぎると手前でインパクトし右方向に飛びやすく(スライス)、柔らかすぎると先でインパクトし左方向に飛びやすい(フック)。ヘッドスピード45m/s前後ならS、40m/s前後ならRが目安だが、あくまでも出発点として考えること。

ミスの方向から逆算できる。右ばかり出るなら軟らかめ、左に引っ張るなら硬めを疑う

X:HS47以上 / S:44〜47 / SR:40〜44 / R:36〜40 / A・L:36未満

3

調子

Kick Point

シャフトが最も大きくたわむ位置のこと。元調子(グリップ側)は低弾道で球が捕まりにくく、スライス傾向が強い上級者向き。先調子(ヘッド側)は球が捕まりやすく高弾道になり、初心者・シニアにも扱いやすい。中調子はその中間でバランスが良く、迷ったらまずここから。

捕まりが良すぎてフックするなら元調子、球が上がらないなら先調子を試す

元調子(低弾道・安定重視)/ 中調子(汎用)/ 先調子(高弾道・捕まり重視)

4

トルク

Torque

インパクト時のシャフトのねじれ量(単位:度)。数値が大きいほどヘッドが返りやすく、捕まりが良くなる。小さいほど方向性が安定するが、パワーがないと球が上がりにくくなる。初心者にはトルクが大きめ(3〜5度程度)のシャフトが扱いやすい。ただし重量・フレックスよりも影響度は低い。

まずは重量とフレックスを合わせることが先決。トルクは微調整のための要素

低トルク(〜2.5度):方向性重視 / 高トルク(4度以上):捕まり・高弾道重視

スリーブあり・なし、どちらを選ぶ?

シャフトには「スリーブ(アダプター)付き」と「スリーブなし(裸シャフト)」の2種類がある。どちらを選ぶかで、装着の手間と費用が変わってくる。

スリーブ付き(アダプタースリーブ)

◎ メリット:工賃ゼロ・自分で交換可能・複数シャフトの使い回しができる

△ デメリット:ヘッドメーカー・年式によって専用スリーブが必要(互換性に注意)

こんな方に:気軽にリシャフトを試してみたい方・複数本のシャフトを使い分けたい方

DOUBLE=PAR GOLF ではスリーブの種類を選択できます。ご自身のヘッドのメーカーと年式を事前に確認しておきましょう。

スリーブなし(裸シャフト)

◎ メリット:シャフトの選択肢が広い・スリーブ分の重量・ロフト変化がない・より本格的

△ デメリット:ゴルフショップでの接着工賃(2,000〜5,000円程度)が別途必要

こんな方に:とにかく好みのシャフトで決めたい方・工房作業を楽しみたい方

裸シャフトをご購入の場合は、お近くのゴルフショップやリシャフト専門工房にお持ち込みください。

自分のヘッドスピードを知る方法

フレックス選びの基準になるのが「ヘッドスピード(m/s)」だ。ゴルフショップのシミュレーターや計測器で確認するのが確実だが、飛距離から逆算する目安もある。

キャリー飛距離からHS目安を推定する

240m〜HS 47m/s以上X(エクストラハード)
220〜240mHS 44〜47m/sS(スティッフ)
200〜220mHS 40〜44m/sSR(スティッフレギュラー)
180〜200mHS 36〜40m/sR(レギュラー)
160〜180mHS 34〜38m/sA(アベレージ)
〜160mHS 34m/s未満L(レディース)

※ 飛距離は風・コース・ボール種によって変動します。あくまでも目安としてご参照ください。

よくある質問

Q. リシャフトは本当に効果がある?

A. あります。特に重量とフレックスが自分のスイングに合っていないと、飛距離・方向性の両方に大きく影響します。「ヘッドよりシャフトを先に見直せ」というのは、ゴルフ業界の共通認識です。

Q. 試打なしで買っていいの?

A. 問題ありません。重量・フレックス・調子の3要素を自分のスペックに合わせて選べば、大きくハズすことはまずないです。このガイドのフレックス対応表も参考にしてください。

Q. ドライバー以外のクラブにも使える?

A. フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアンにも対応しています。ただしパターはリシャフト対応外のモデルも多いです。各商品ページで対応クラブを確認できます。

Q. グリップはどうなる?

A. スリーブ付きシャフトにはグリップが装着済みの商品と、装着なしの商品があります。グリップなしの場合は、お手持ちのグリップを流用するか、ショップで取り付けてもらいましょう。

Q. シャフトの長さは調整できる?

A. カット(短くする)はできますが、伸ばすことはできません。標準の45.5インチ(ドライバー)から短くしたい場合はショップにご相談ください。カット加工で数百円程度かかることが多いです。